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B.O.P.T.とは何か

 B.O.P.T.とPRAMAインプラント

B.O.P.T.JAPAN 代表 鈴木 久史

B.O.P.T.とは

B.O.P.T.は歯冠形成の技術(歯を削る技術)ではありません。また、略称が治療内容を表していません。

B.O.P.T.は、天然歯やインプラントにおいて歯頚部周囲の歯肉の成長、発育を促し、歯周外科処置無しで歯肉のバイオタイプの改善や、歯頸ラインや周囲歯肉の形状を整える治療法です。軟組織の誘導をする軟組織誘導術を伴う補綴、修復の治療法の一つです。


PROFILI DI ADATTAMENTOという歯肉の生物学的反応により歯肉の性状を整える新しい概念の治療法になります。この治療法は、天然歯だけでなく、インプラント治療にも天然歯と同様に適用できるものです。

また、B.O.P.T.を最も効果的に適用できるインプラントがIgnazio Loi先生により開発され、PRAMAインプラントとしてSweden&Martina社より発売されていることは既にご周知のことと思います。


B.O.P.T.の適用範囲は現在、天然歯のクラウン、ベニア、5級コンポジット、歯冠破折歯、インプラントの上部構造、歯牙欠損部の歯肉の改良などになります。

B.O.P.Tとは
B.O.P.T.の革新的たる所以

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B.O.P.T.革新的たる所以

1. 歯肉のリセッション(歯肉の後退)や補綴物にブラックマージン(付け根が露出して見えている黒いライン)が出てしまっている症例において、歯肉の移植手術、外科処置無しで歯頸ラインの位置、形、厚みを改善する事ができます。

 

2. 歯頸ラインに不揃いがある場合、歯肉が後退し歯冠が長い方の歯頸ラインに合わせて 健康な方の歯の歯肉を切除して揃えるのではなく、健康な方の歯肉に合わせ、後退している歯肉を成長発育させて、歯頸ラインの対称性を整えられます。

3. B.O.P.T.技術で補綴された歯は、そのセラミッククラウンの形態に合わせて周囲歯肉が形作られ(PROFILI DI ADATTAMENTO)安定する為、健康的な周囲歯肉が維持でき、セラミッククラウンが審美的に長期安定します。

4. B.O.P.T.は、外科手術を伴わない為、疼痛が少なく患者様に受け入れやすい治療です。また遠距離からの通院でも治療が可能です。(外科処置に必要な翌日の消毒や、抜糸などが必要ない為)

5. B.O.P.T.用にPRAMAインプラントが開発され、インプラント治療の問題のいくつかが解決、現在も日々、Loi先生により新しい応用治療法が提供されています。(現在、代表 鈴木が渡伊により、新しい情報・応用治療法を持ち帰っております)


・審美領域でPRAMAインプラントを使う場合、天然歯とインプラントの調和審美の問題の解決策になります。(B.O.P.T.によってPRAMAも天然歯も歯頸ラインを一元的に綺麗に整えられる為)


PRAMAインプラントは、特別な形状の粘膜貫通型でアバットメントとの接合部の位置が骨頂から離れている為、骨頂からバクテリアを遠ざけることができます。手術直後から粘膜の炎症が少なく治癒も早い

インプラントです。そのため、治療後の骨の後退もなく周囲の歯肉も発育し、歯肉の安定が得られるのです。


PRAMAインプラントのRAMPAエフェクト、リバースコーン形状のネック部は粘膜貫通部に充分な歯肉発育、毛細血管発達のスペースを与えます。またインプラントネック部とアバットメントとの接合部からのマイクロムーブメントによる細菌の侵入が無い設計になっています。

PRAMAインプラントは、その形状の特長やB.O.P.Tの術式が全て使えることにより、粘膜貫通部の歯肉の厚みが増すという大きな優位性があることから、インプラント周囲炎(Peri - implantitis)の予防に大きな効果があります。

B.O.P.T.によってPRAMAインプラントの上部構造周囲の歯肉は審美的に整えられるだけでなく、厚みが増し、ステップリング等、健康的な性状に成長発育します。安定した磨きやすい周囲歯肉を維持出来ます。

今日のB.O.P.T.と将来

​今日のB.O.P.T.と将来

 B.O.P.T.は、世界的第一人者 Ignazio Loi先生により長い時間かけて練られてきた治療法です。


世界では今、スペイン、南米、アメリカ、そして旧東欧国において、歯科医療の大々的な見直しが進んでおり、その中でB.O.P.T.が受け入れられています。

B.O.P.T.は、現在、世界では当たり前になってきている技術で、世界中の多くの歯科医師から支持されている治療法なのです。


 2019年3月現在、スペインとイタリアのいくつかの大学では補綴の授業は、従来法ではなく全てB.O.P.T.に切り替わっています。つまり従来のシャンファー形成やショルダー形成によって補綴するということを一切しない歯科医師、歯科技工士が毎年誕生しているという事です。今、歯科治療、歯科技工が一気に変わってきています。また、アジアも含めたいくつかの国では専門学校も開設されています。


従来法の理論からの推測から理解してしまうと、フェザーエッジ形成、ナイフエッジ形成の応用として歯冠形成法のテクニックと誤解して捉えてしまいます。ネット上には、間違った情報も散見されますので それらを信じて 間違った解釈に陥らないよう気をつけていただきたいと思います。   

 

現在、Loi先生は イタリア国内だけでなく、ヨーロッパ各国、南米ブラジルなどで積極的に講演を行っていますが、2017年秋には、スペインのEAOIgnazio Loi先生の発表において電子顕微鏡による付着の組織学的な裏づけがされた事により、更に世界的に拡がる結果となっております。

​概要

B.O.P.T.技術を用いてセラミッククラウン補綴を行う治療では、C.E.J.の解剖学的な豊隆をゼロにして、プロビジョナルと補綴物により 新しいC.E.J.を作り周囲歯肉の性状を誘導、発育させていくという新しい概念での治療法になります。


インプラントやコンポジットの症例においては、当然ですが歯冠形成は行いません。エマージェンスプロファイルの形が重要になります。

インプラントではB.O.P.T.用に開発されたPRAMAインプラント(Sweden&Martina社)は、世界的に品薄になるくらいの爆発的な販売数になりました。

B.O.P.T.による治療では、形成を行うものも、行わないものもあります。


ラインの無いバーティカルプレパレーションは、B.O.P.T.の治療法で用いられる技術の一つですが、形成技術=(イコール)B.O.P.T.治療ととらえないように

してください。


天然歯、インプラントの歯頚部周囲の歯肉を成長発育させ歯頸ラインを整える治療法こそがB.O.P.T.です。

B.O.P.T.とは、天然歯やインプラントにおいてPROFILI DI ADATTAMENTOという生物学的反応を使って 歯周外科処置無しで歯頚部の歯肉の性状を整える新しい概念の補綴の治療法の事です。

B.O.P.T.習得には、現在の歯科、補綴学の既成概念からの推測では無く、それらを一度消し去り、新しい概念、技術を習得する必要があります。

Loi先生も講演やインタビューでB.O.P.T.は、『NON E´ UNA TECNICA DI PREPARAZIONE (歯冠形成の技術ではありません)』と始めにはっきりと伝えています。

概要

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​参考論文について

B.O.P.T.を学びたい方から、「参考論文が何かありませんか?」というご質問をよくいただきます。


Ignazio Loi先生は、長期に渡る膨大な臨床例をお持ちですが、現在この技術の世界的規模での爆発的な広がりから、講演依頼が多く、最新情報を織り込んだ論文を書く時間はないそうです。また、Loi先生の過去の論文、ネット上の文献について質問をすると「その内容は昔のもので、B.O.P.T.は常に進化している」と答えます。B.O.P.T.は治療法の進歩が早い為に、過去の文献は、最新のB.O.P.T.とは違ってきているのです。


そこで、特に私達が注意しなくてはならないのは、例え Loi先生の名前があっても、ネット検索に出てくる英語翻訳のもの、また日本語に翻訳されているものには、二重翻訳の弊害や誤訳、誤解による加筆も非常に多く、古い情報も多いので、B.O.P.T.の技術、治療法を学ぶ上での大きな障害になってしまう可能性が高いということです。これらを元に書かれたHP、Blogは間違った内容になってしまうことは想像に難くありません。また、YouTubeなどの動画でB.O.P.T.の名前が入っているものも、間違った情報が数多くあるので要注意ということになります。


PREPARAZIONE VERTICALEバーティカルプレパレーションをB.O.P.T.として載せているものもありますが、他の治療法でも使われる一つの歯冠形成法であって、B.O.P.T.ではありません。


ですが、それらがネット上で散見するのが、現状です。

B.O.P.T.の施術には、従来の補綴学にはない概念
Profili di adattamento 』
Invasione controllata del solco』などの理解と、歯科医師がB.O.P.T.の基本治療法での施術が出来ること、B.O.P.T.テクニックを完全に理解し、特有の技工に精通している優れた歯科技工士とのチーム診療が必須になるのです。


当然ながら、過去の文献を見た、読んだ、Loi先生のセミナーを聞いた、受けた程度では、歯科医師も歯科技工士も推測での治療になり、間違った治療が行われてしまうのも仕方がないように思いますが、間違って行われるとB.O.P.T.としての結果は出せません。再治療では、元には戻せない場合もあります。そこにリスクがあるということになります。

 

B.O.P.T.JAPAN(ボプトジャパン)は、Ignazio Loi先生のB.O.P.T.基本に忠実な術式で治療する事を設立趣旨に、Ignazio Loi先生を顧問に迎え、設立されています。B.O.P.T.の読み方を ボプトと呼ぶのも、英語の略称からくる(・・・形成テクニック)をイメージしないように、当グループでは、ボプトジャパンとしています。

また、Loi先生は顧問就任にあたり
きちんと理解・習得せず、
B.O.P.T.について語るのは危険」と間違った情報の流布を危惧しています。


間違った情報の引用や、見よう見まねの術式で失敗症例を作らないためにB.O.P.T.を正しく学んでいけるようB.O.P.T.JAPANは対話形式の少人数セミナーを行ってまいります。

​Ignazio Loi先生の言葉です。
B.O.P.T.はシンプルですが、簡単ではありません。

参考論文について

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